映画「日日是好日」 お茶を通じて人生を知る。樹木希林さんの遺作。お茶って深い。

映画、観ました。

「日日是好日」

樹木希林さんの遺作。大学生の主人公(黒木華)が、ひょんなことから従兄弟(多部未華子)とお茶を習う事になる(お茶の先生が樹木希林)。それからの24年間を、様々な出来事とともに描く。
映画を見ていくうちに、お茶とは何か全く分からなかった主人公とともに、お茶の何たるかを知る。移りゆく季節を五感で感じ、毎年、同じ行事を行う。だが、繰り返される毎日はひとつとして同じではない。それを感じていくのがお茶であり、それは人生の景色そのものだ。お茶は、ひとつひとつの所作をルーティンとして丁寧に行う。しかも、美しく。これまで、それはそういうものだとしか思っていなかった。だが、その本質は、格式とか、作法とかではない。その瞬間、瞬間を大切にする事であり、どうせやるなら風情がある方が良いということなのだ。二度と同じものがないその一瞬を楽しみ、大切にする。それが所作なのだとわかる。お茶に添えられるお菓子がまた美しい。季節を感じさせ、その一瞬を味覚としても味わう。掛け軸もそこに自然や摂理を宿している。全てが奥深い。そして、日日是好日の本当の意味を知る。お茶という文化に恐れ入った。
映画としては、お茶と人生を上手に丁寧に描いている。黒木華さんらも素晴らしいが、樹木希林さんはハマっている。亡くなったこともあるのかもしれないが、お茶は樹木希林さんの人生そのものに思え、一言一言が味わいを持って響く。役柄なのか、体得した味わいなのか分からないけど、表情、言い回しが素敵。歳を取るのは悲しいことだと思っていたが、こういう歳の取り方が出来るなら、歳を取るのも良いのかもと思える。様々な哀しみの果てに、角や要らないものが取れて、一瞬を生きる大切さを知る。歳を取る事は出来ないことが増えるだけではないのかも。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(沁みる)

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