映画「万引き家族」 家族ってなんだろう……?虚構なのか実在なのか全く分からなくなる……。

映画、観ました。

「万引き家族」

是枝監督がパルムドールを取った作品。
万引きをする事が日常の三世代家族。ある日、虐待されていると思われる女児を家に連れ帰る。いつしか、本当の家族でない女児を家族のように迎え入れ暮らすようになる。だが、そもそも、この家族は血縁関係のない人々で構成された擬似家族だった……。
擬似家族が起こす様々な顛末を描く事で家族の繋がりとは何なのかを描いた作品。描かれる擬似家族は、物だけでなく、家族をも万引きする人々である。だが、彼らの生活は普通の家族よりも家族らしく見えなくもない。万引きすることを子供に勧める時、父親が言ったセリフがある。「店のものはまだ誰のものでもない。だから取っていい」虐待がある家族は、家族になっていないと考えれば、虐待される子供を万引きする方が幸せかもしれない。
描かれる家族の様は標準的ではない。彼らの会話にはほとんど葛藤がないのが特徴だ。今の状況をやり過ごしているだけにも思える。社会と標準的に関わることがない、ある意味、社会の片隅に忘れ去られた暗部だ。即物的でもあり、一見、金だけの繋がりしかないようにも見える。でもその先にそれ以外の何かがあるようにも感じさせる。社会の暗部にはあり、しかも、我々が持っていないという何かに、社会の暗部が存在することを含めて、ちょっとした絶望感がある。家族とは、虚構なのか、実在なのか……。
気だるい雰囲気で進むストーリーを、役者陣が上手く表現していて脱帽。心の中がストレートなようで読みにくいキャラを話し方や振る舞いで巧みに表現している。
勝手な評価:⭐⭐⭐⭐(家族って?)

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