映画「羊と鋼の森」 夢で食べていくのは大変? だとしたら……? 調律師を目指す若者を題材とした、夢、才能、仕事、あらゆる人の道標になる一本!

映画、観ました。

「羊と鋼の森」

本屋大賞を受賞した宮下奈都さんの作品を映像化。
ピアノの調律師を目指す主人公(山崎賢人)が周りの人々との触れ合いを通じ、成長していく様を描く。
あらすじを書くと極めて簡単である。しかし、この物語は、夢、才能、仕事と言った多くの人が悩む命題を、静謐かつ丁寧に描き出している。登場する人々の設定やストーリーは何気ないように見えて、非常に巧みである。その巧みなキャラ設定とストーリーが、テーマに対する考察をじっくり丁寧に描き出す。真面目な人物ばかりが出てくるが、それが個人的にとても嬉しい。そういう人物が好きなんだなと思うし、自分も真面目に生きていきたいと願う。鑑賞中、いろんな場面で涙した。
「ピアノで食べていくのではない、ピアノを食べていくんだ」
こんなセリフがある。ピアノを夢に変えれば、誰もがこのセリフの主人公になれる言葉だ。この映画の全てがここに集約されてある。作者の意図とはズレているかもしれないが、個人的には、夢、人生とは結果でなくプロセスだと感じているで、この言葉にはその思いも含まれていると理解している。自分にとっては、人生の道標となる言葉だ。この映画、そして原作とともに。
原作の雰囲気をもった良い映画に仕上がっていて、全ての人に観てもらいたい人生の一本になる映画だ。

勝手な評価:⭐⭐⭐⭐⭐(人生の道標)