映画「勝手にふるえてろ」 妄想女子の恋愛模様を知的にコミカルに描く。そこには普遍的な問いと答えがある。

映画、観ました。

「勝手にふるえてろ」

芥川賞作家、綿矢りささんの作品を映像化。
中学の頃の初恋の相手が忘れられない主人公(松岡茉優)。会うこともないのに、妄想の中で10年越しの恋をしている。そんな時、会社の同期(渡辺大知)に初告白されるが、全く興味が湧かず…
初恋の相手と、興味のない同期との間を揺れる妄想女子を描いている。心象、行動の描き方が絶妙。男性では書けない女子的感覚がある。
極端な妄想女子を描いているが、それは誰の心の中にもある理想と現実のギャップを誇張して描いているとも言える。人はあらゆるところで理想と現実のギャップに遭遇し妥協するが、こと恋愛ではなかなか妥協出来ない。そうは言っても、人々は現実と折り合いをつけた恋愛をし、結婚していく。だが、それは果たして妥協なのか。現実の方こそを本当に愛することは出来ないのか、または出来ていないのか。それに対する答えをこの物語は提示している。
ストーリーは秀逸で、さすがだなと畏れいる。終盤での出来事も最後を際立たせていて本当に上手い組み立てだなーと思う。最後のシーンと心象の動きも見事で、素直な気持ちのぶつかり合いが理想と現実の擦り合わせの鍵なんだと受け取った。
また、セリフ回しも絶妙で、何度もクスクス笑ってしまった。並みのお笑いより面白く、知性的な面白みがある。こういうセリフ回しってなかなか書けない気もする。やっぱり凄い。
松岡茉優さんも好演。同期の男性を演じた渡辺大知さんも良かった。
綿矢りささんと、それをしっかり映像化した監督、役者、関係者に畏れいる逸品。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(なかなか無い種類の面白さ!そして深い…)

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