映画「人生はシネマティック」 死と隣り合わせの戦時下で煌めく”生”の輝き。戦時下でなくてもそれは同じ。

映画、観ました。

「人生はシネマティック」

第二次世界大戦中のイギリス。戦争で疲弊する国民の士気を高めるための映画を作る女性脚本家の物語。
戦時下の映画なので国の検閲が厳しかったり、セットが満足になかったりと、自由な作品作りが出来ない。そのような中でも懸命に映画を作る人々の姿が描かれる。
毎日のようにドイツ軍の空襲があり、知り合いが翌日突如いなくなっているという日常。そんな状況の中でも、人々は映画を作り、絵を描き、音楽を楽しむ。そして、恋をする。その様子を、戦争を殊更強調せずに描いている。人々の死は、平和な我々の日常にも起こる事故のようなテーストだ。強調されるのは、むしろ明日をも知れぬ我々の生そのものである。明日、好きな相手が死ぬかもしれなかったら、告白を躊躇っている暇はない。だから、人々は行動する。そこには、戦争という非日常に強調された生の輝きがある。そしてまた、非日常だからこそ、映画などの芸術が人々の拠り所となる。
我々は、本来、死と隣り合わせである。平和な日常は、皮肉な事にその事実を忘れさせる。生を輝かせて生きているか?そんな問いかけを感じる映画。最後に向けて、結構グッとくるところがあり、いつのまにかジワジワと胸を打たれていた。題名通り、ストーリー自体がシネマティックだ。
作風は映画っぽいセピア感があり、会話も雰囲気がある。個人的に好きなビル・ナイが、やはりいい仕事をしてる。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️⭐️(ああっ、良い映画)

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