映画「ユリゴコロ」 現実と虚構、正気と狂気の間を何度も行き来させられるミステリー。ちょっとグロテスク……

映画、観ました。

「ユリゴゴロ」

田舎でレストランを婚約者と共に経営する主人公(松坂桃李)。子供の頃に母を亡くし、男手ひとつで自分を育ててくれた父に、孝行出来ると張り切っている。だが、突如、婚約者が疾走。さらに、父が癌になり、余命幾ばくもない状況に。暗転する人生の中、父を見舞いに訪れた実家で、あるノートを発見する。それは、現実のものとは思えない女殺人鬼の手記だった。手記は父が書いた小説なのか、それとも本物なのか……
非常に練り込まれたミステリー。観ているものは、現実と虚構、正気と狂気の間を何度も行き来させられる。ラストも、そうきたかーという感じで驚かされた。ただ、特に前半がグロテスクで、個人的には観ていてキツかった。欲望塗れの人間たちも醜くて、こんな奴らと同族かと思うと吐き気がする。そいつらは結構殺されるので、ちょっとスッキリしちゃったりする。理屈では殺されて当然な人はいないとなるが、感情的にはそんな気持ちになれないことも実感。そう考えると、殺人事件ってなくならないんだろうなと思う。自分が聖人だとも思わないので、欲望に溺れるのは極めて醜いと心したい。
話としては面白いんだけどなー。愛を知らない人物が愛を知る物語とも解釈できるが、そうだとしても各人物の心理的動きが矛盾だらけに見えて一貫性を感じない。ストーリーを奇抜にするのにフォーカスし過ぎた感があり、もう少し心象にも気を配った方が良かったのではと思ってしまった。こういう話はどういう動機で作るんだろう。そんなことが気になった。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️(グロい……)

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