映画「少女ファニーと運命の旅」 少年少女の命懸けの逃避行が炙り出す利己と利他。実話

映画、観ました。

「少女ファニーと運命の旅」

第二次世界大戦中のフランス。両親が収容所に送られてしまったユダヤ人の子供達は、ユダヤ人を守ろうとする秘密の組織が運営する隠れ家で暮らしていた。しかし、徐々にナチスの支配が強くなり、隠れ家も安全ではなくなる。組織は、子供達をスイスに逃すことを企てるが、最終的に子供達だけの厳しい逃避行となる。その逃避行のリーダーにならざるを得なかった13歳の少女ファニーの実話に基づく物語。
まだ小学生低学年と思われる子供達がいる中、ファニーは、良くリーダーシップを発揮して頑張れたなと、素直に感心する。リーダーとは孤独であることも良くわかる。泣き言を言っていたら死んでしまうかもしれないという極限状態が、人の奥底に眠る能力を引き出しているようにも思えた。そこに有るのは、利己ではなく利他である。自然発生的な利他に基づくリーダーシップこそ、本来のリーダーシップなのだろうと改めて感じさせられた。
この作品を通じて感じるのは、利己と利他である。多くの人が、自分だけ生き延びれば良いと、密告し、人を裏切る。そんな利己的な極限状態の中、ファニーが発揮するリーダーシップも利他なら、ナチスからユダヤ人を守ろうとすることも利他である。多くの人が利己的に生きざるを得ない極限状態の中でも、人の心の奥底にある利他が表出することに、何か救いを感じる。
利己的になる人々も、普通なら良き市民のはず。人間がもつ、利己と利他の2面性が明らかになるのが戦争なのかもしれない。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️⭐️(利己と利他なコントラスト)

少年少女の命懸けの逃避行が炙り出す利己と利他

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