映画「フェンス」 一つの視点では語れない人生の味わいに唸る。

映画観ました。

「フェンス」

第二次大戦後、貧しく生きるある黒人の家族を描く。主人公は、大黒柱である父。ある面、責任感が強く、家族を守るために必死で働く。一方、自分の考えを押し付けるところがあり、家族は自由に生きられない。貧しさの中、まともに生きられる人々が少なく、その顛末はある意味メチャクチャである。ただ、そこで描かれる葛藤は、どのクラスの家族にもある普遍的なものだ。まさに清濁併せ呑む人物を描いている。完全に良い人でなく、共感できないところもあるが、共感できるところもあり、主人公が家族、そして、映画を観る聴衆に与える感情はまだら模様である。それ故、最後のシーンがとても印象深いものになっている。誰の人生も結局こういうものなのかもしれない。
フェンスが、通底するメタファーになっていて、壁により息苦しくなるもの、外で自由に生きるもの、何かを守ろうとするもの、守られるものと、様々な人間模様が交錯する。人と人には必ず壁があり、各々の視点では世界は反転して見える。向こう側に立って気持ちを考えてみる。そういうことも必要なのだろうと思う。
勝手な評価:⭐️⭐️⭐️⭐️(一筋縄ではいかない人生)

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